北陸新幹線敦賀延伸開業、E8系つばさのデビューなどで、新幹線のさらなる進歩に沸いた今年3月のJRダイヤ改正。ですが、もちろん、新幹線ばかりではありません。在来線でも新たな列車が誕生しています。その一つが…
この特急しおさい号。この東京駅の電光掲示板の写真ではなにも変わりはないかに見えますが…
では、この両数にご注目ください。房総特急では5両編成、9両編成、さらには10両編成が中心でしたが、この春からさらに6両編成が追加されました。
この6両編成のしおさいの正体とは…、
総武地下ホーム1・2番線ホームに降りると、切り離し作業をしている成田エクスプレスがいました。
急に話が脱線してすみません。では、これからこの乗車位置に追加された6両編成のしおさい号の真相とは一体何なのか?
というと…
なんと、成田エクスプレスでお馴染みのE259系でありました。そう、E259系はこのダイヤ改正からしおさい号としても運用を始め、老朽化の進んでいた255系を置き換えたのであります。
この表示方法は成田エクスプレスでの運用時とほぼ同じですが、指定席表記も加わっています。以前のしおさい号と違い、全車指定席になるので、誤乗防止のために欠かせませんね。
さて、銚子行に切り替わりました。
255系やE257系と同じく経由路線の表示ができるようになっています。
E259系も成田エクスプレス以外の列車にも進出したことから、昔と比べて大きくデザインが一新されました。
N'EXのロゴが消去された後の痕跡が残ります。
車内清掃を見ていて、E259系の通路が確かカーペットになっていたはずなので、掃除機などを使った清掃方式も実践していました。
そんな中、隣のホームにもE259系成田エクスプレス24号が入線し、これでE259系同士が同じホームで並ぶという営業運転としては東京駅ではこの日がおそらく史上初の光景が出ました。
さて、乗車開始。すると、座席の枕カバーがN'EX時代と交換されてました。
というわけで、これからしおさいをご利用でE259系にまだ乗った経験のない方にE259系の車内をご紹介しましょう!!大型の荷物置き場が各車両のデッキにあります。
トイレは1号車と6号車に設置。両号車とも男性用小便所と洋式トイレがあり、
6号車の洋式トイレは車椅子の方もご利用いただくため、広々とした空間になっています。
6号車の多目的トイレは自動扉で、その左隣には多目的室になっています。
全座席にコンセントがあり、ケータイの充電やパソコンも気軽にできそうです。
さて、しおさい5号は14:39、東京駅出発。車内放送の内容も更新されたみたいですね。
液晶モニターの次駅案内の表示方法は成田エクスプレスとほぼ同じですが、中国語、韓国語は省略されているようです。
錦糸町付近で地上に出ます。すると、並走していた総武線各駅停車に抜き去られるというちょっとしたマニアックな場面も…。
錦糸町駅に停車。255系時代は錦糸町駅到着前に放送がありましたが、E259系になってからは省略。
ちょうど先週も255系しおさい号に乗車しているのですが、その時と明らかに早い時点からスピードが出ています。
なので、千葉県に入るのもあっという間です。
一気にひとっ飛びという感じで船橋駅に着きます。特急列車に乗るのが勿体無いという気がするほど短い乗車時間でしたね。
今回はしおさい号全列車が停車するようになった船橋駅にて下車します。
255系より使い勝手も良さそうな上、9両から6両に減車されても乗車率はほどほどでしたので、E259系化も成功ではないでしょうか?
また乗る機会があればもう一度でも乗ってみたいですね。