昨年に記念すべき開業100周年のめでたい年を迎えた銚子電鉄。
その銚子電鉄では、先日南海からの中古車が譲渡され、話題になりました。関西の私鉄から関東で第二の人生を送るのは極めて異例で、関西の鉄道に詳しくなくとも実際に乗って勉強になるかとそういう機会がやってきたわけでございます。
この元南海22000系ですが、当面は朝限定で運転されるというわけで、早朝の始発で銚子にやってきたのですが…、
なんとこの日、その22000形がつくはずだった運用には既存の3000形が。というわけで、この日は22000形の走行シーンは残念ながら見ることができませんでした。
がしかし、そんな時でもこの22000形に直面できる方法があるのです。
そこに、いました、いました!!元南海のあのズームカー、22000形。南海の往年のカラーが関東で見られるのも感無量です!!
一体、そんな22000形をどのように堪能できるのかは、
仲ノ町駅の駅員から車両基地入場券を買い求め、車両基地に突っ込むという方法です!!すると、
こんなに近くまでじっくり見学できるのです!!
他車と比べて綺麗に塗装され、生まれ変わったばかりの中古車のようなピカピカな仕上がりです。
昭和44年に東急車輛製造大阪製作所で製造されたもの。昭和44年製造でもこんだけ綺麗なのは素晴らしいです!!
車両番号のフォントも南海時代と変わりません。
南海のロゴマークがそのまま銚子で見られるという不思議な感覚。
先頭部分のかぶりつきの窓も2枚になっているということは、かぶりつきの席が他よりも多くスペースが確保されているのではないでしょうか?となると、お子さんも大喜びでしょうね。
ただ、床下機器や連結器には錆も多少見られました。しかし、これだけ年月が経っているベテラン車両ですから、これだけは致し方ありませんね。
優先座席やワンマン運転、ドア注意喚起を促すステッカーも南海からの使い回しですね。
さらに、元営団地下鉄の車両と日本一小さな電気機関車との共演も!!
背後には醤油工場が見えており、南海が千葉に来るという異様な光景が感じ取れますね。
朝運用についていた3000形(元京王5000系)との並びも見逃せません!!
最後に醤油工場と南海22000系を絡めた銚子の新たな日常を写真にし、10時頃に足早に銚子を後にしたのでした。