ヒダヰゴ交通局

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2023.12.09 【E231系のルーツとなった試作車】武蔵野線E231系900番台

さて、武蔵野線には主力としてE231系が全部で34本あり、ほぼすべてが中央・総武線各駅停車から転属してきた編成であります。

その中でも1編成微妙に違った妙な車両が隠されているのはご存知でしょうか?

その名もE231系900番台です。1998年に製造され、209系950番台として今となってはJR東日本を代表する通勤型車両であるE231系の技術的基礎を確立して誕生した同系列の試作車なのです。

基本的には量産車とは同じ設計になっていますが、実は微妙に異なる相違点もあるのです。

というわけで、武蔵野線西国分寺駅にてE231系900番台(MU1編成)をじっくり見てみましょう。

まずは先行のE231系0番台をご覧いただきましょう。

側窓はこんな感じで、こうして見てみると窓ガラスが青っぽく見えますね。

先頭のドア横にはマークなども何も貼られていない状態です。

さて、本題の900番台がやってきました。一体0番台とどこが違うのでしょうか?

窓にご注目です。窓の色調が0番台に比べて少し暗いように見えますね。

それに、0番台には見られなかったドア横のJRマークが出現です。

さらに、車内にはローレル賞の記念プレートまでありました。

他にも吊り革の形状や一部の窓が2段になっていたりなども0番台との大きな差異かと思います。また、総武線時代は加減速時の音も違っていたのです。

こうして、0番台と900番台には同じ車両と見せかけて色々違いもあるんですね。これぞ隠れたレア車と言えますが、E231系の開発に貢献しただけの実績を生み出しているんですね。というわけで、E231系900番台に乗った時に新たな発見が見られるといいですね。