引退を間近に控える小田急ロマンスカーVSE。そのうちの1編成である50002編成が9月に引退となりました。
その50002編成が喜多見電車基地にて前面の連結器カバーと側面の一部の床下カバーを取り外して公開され、VSEの裏側を密着できるという撮影会が10月21日に行われました。
これは貴重な姿を皆さんにお届けできる機会と思っていたのですが、、、
なんと、残念ながら外観の画像のブログ掲載はNGというわけで、車内の写真のみを公開しようと思います。
まずは9号車から乗り込むと、向かい合わせでセッティングされた座席が。実際に座ってみると、旅行気分を味わえるようなそんな感触でした。
屋根もアーチ型の形状になっていて、まさに "Vault Super Express" ですね。
向かい合わせになっていると、テーブルが使えない、、、
それでも心配はいりません。窓側にしっかり小型のテーブルが収納され、弁当を食べるのにピッタリです(パソコンを置くのには不十分ですが)。
続いて8号車へ。カフェカウンターがある代償として、座席が3列分しかありません。それでも、これなら落ち着いて過ごせそうですね。また、最前列は車椅子に対応した1人席になっています。
こちらはかつての喫煙ブース。全面禁煙化後も観光パンフレットを置くコーナーとして使用されたようです。
タッチパネル式表示装置で箱根の観光案内や前面展望を確認することもできたようです。
こちらがカフェカウンター。ドリンクや軽食、グッズなどが取り揃えていたみたいで、GSEに存在しないのが残念な気がします。
通路が狭く、通行人の迷惑にならない限りになりますが、こうして立ち見しながら景色を楽しめるスペースもあったんですよ!!
こちらが化粧室で、
VSEと記された白い暖簾のかかったこちらは洗面台になります。
7号車からはこのように普通の客席が続きます。
この先の号車の客室まで見通せるのもこの撮影会に参加できた特典ですね。
液晶ディスプレイが搭載された特急型車両が経年劣化による引退を迎えるのも、モニターも時が過ぎてきている気がしますね。
車体との接続部分にも手すりが。これも、VSEの特筆点の一つでしょうか。
この眺めも最高ですね!
3号車まできて再び化粧室であったり、
カフェカウンターが現れます。
3号車の座席はサルーン室になっています。これなら、家族旅行でも利用したくなる席ですね。
さすがに1人では贅沢しすぎなほど快適すぎます。
サルーン室部分のモニターが普通席より縮小され、通路が狭くなっただけに、スペースにゆとりが持たれますね。
窓上でなく、席上に荷棚がある様式です。
ゆったりトイレは広々スペースを摂られており、車椅子や赤ちゃん連れでも気軽に入れます。
小便器になっている男子トイレも一般的には窮屈感のある印象がありますが、こちらは比較的使いやすいほどスペースが確保してあります。
展望席にも行きたかったのですが、3号車から先は締切になっており、見ることは叶いませんでした。
というわけで、VSEの車内を40分ほど探検してみて、ロマンスカーで一番充実している設備だなと感じました。カフェテリアが営業していた時にも乗っておきたかったと後悔しております。
というわけで、残された50001編成も姿を消す時が目前までやってきていますが、いい形で最後の花道を飾ってほしいですね。
ありがとう、そしてお疲れ様、小田急50002編成!!