さて、多くの鉄道会社が来月18日にダイヤ改正を控えておりますが、そんな中で消えゆく列車が全国にあちこち見られると思います。
というわけで、今月からダイヤ改正当日まで葬式鉄フィールドワークというシリーズをお届けしたいと思います。葬式鉄というのは、消滅寸前の列車をカメラに収めようとたくさんの鉄道ファンが集まることを言い、このシリーズではまさに引退を控えた名車両や列車名、路線、駅名などをピックアップしていきます。
第4回は東武東上線の快速です。一般的には快速より上位に位置付けられる急行ですが、なんと急行より停車駅の少ない快速が東武東上線に存在するのです。
しかし、今年3月の相鉄線直通開始に伴う白紙改正に合わせてこの快速も快速急行の停車駅増加により廃止になるのです。
というわけで、今回は小川町駅から池袋駅まで東武東上線の快速を乗りとおしたいと思います。
さて、小川町駅に東武10030系による快速池袋行が入線してきました。
快速は水色で表現されています。
隣のホームには後続の急行となる電車が入線です。
それでは、出発進行!!東武東上線は小川町駅を出てしばらくの間、単線区間となります。
次の武蔵嵐山駅までの間では森の中を通る区間もあるため、まるでローカル線のような様相ですね。
嵐山信号場から複線に変わります。
東武東上線の最大の車両基地である森林公園検修区が見えてくると、
森林公園駅に到着です。ここで同駅始発の副都心線直通のFライナー急行に接続します。
東松山駅を出ると川越市駅まで若葉駅に停車する以外は快速急行と停車駅がほぼ同じとなりますが、沿線ではまだ農地が続きます。
快速池袋行の初めての通過駅となる高坂駅を通過。
東武越生線との接続駅、坂戸駅。向こうに入線している電車も快速です。
徐々に川越に近づくにつれ住宅地も増えてきます。
川越市駅にて準急と接続します。ここからは急行と停車駅が同じとなります。
ふじみ野駅でも準急と接続を図ります。
武蔵野線との接続駅、朝霞台駅に到着。快速急行は現在は通過していますが、ダイヤ改正に伴い停車駅となります(志木駅は快速急行停車→通過に)。
有楽町線・副都心線との乗換駅、和光市駅。向こうには西武6000系がいました。東武管理のホームに停まる西武車は少し不思議ですね。
続く成増駅では各駅停車に連絡し、池袋~成増間の各駅への利便性を図ります。
豊島区及び板橋区の密集市街地を通るため、カーブが続きます。
上板橋駅。当駅は現在、各駅停車のみの停車ですが、ダイヤ改正後は準急も停車開始する予定です。
中板橋駅では各駅停車を追い越します。
ところが、中板橋駅を過ぎた辺りで緊急停止。ここではすぐに動きましたが、、、
大山駅通過直前にもまたしても一時停止。数分しないうちに幸い動き出しました。
北池袋駅からは埼京線と並走し、ラストスパートに差し掛かります。
山手線、埼京線の池袋運転区が見えてくると、まもなく池袋駅に到着しようというところです。
そして、東武百貨店内に進入し、
池袋駅5番線ホームに到着します。
こうして急行より速い “快速”の旅はこれにて終了です。この快速の廃止により、川越市駅以北で速達運転を行うのはTJライナーと川越特急のみとなり、快速急行も川越市駅から先は各駅停車になり、副都心線直通のFライナーの対象種別も急行から快速急行に変更される予定です。これから先、東武東上線でもさらに便利な日常が待っていることでしょう。楽しみですね。