ヒダヰゴ交通局

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2022.10.01 【鉄道開業150周年】日本の鉄道発祥の地・横浜桜木町の鉄道史跡を散歩する

さて、10月に突入し、日本の鉄道開業150周年まで残り2週間となりましたね。そんな日に訪れたのが、桜木町駅。この桜木町駅は150年前に日本で初めて開通した当初の横浜駅だったのです。

その桜木町駅から徒歩で鉄道発祥の地である横浜の鉄道遺産を巡っていきたいと思います。

桜木町駅新南口付近にある鉄道発祥の地 記念碑です。三角柱のデザインですが、3つの角は鉄道創業時に使用された「双頭レール」です。

横浜のみなとみらい周辺を歩くのは気持ちがいいですね~。

まずは汽車道となっている横浜臨港線跡を歩きとおします。この橋は、港一号橋梁です。

線路のモニュメントも敷設されてました。

100フィートのトラス橋は1907年にアメリカン・ブリッジで製作された輸入品です。橋げたには銘板も付き、出自がわかります。

続いて港二号橋梁。こちらも1907年にアメリカン・ブリッジで製作されたトラス橋が残ります。重量機関車の出現により、それまでのイギリス系トラス橋にとってかわり、明治30年代から主流となったアメリカ系トラス橋の遺構として貴重なものです。

最後は港三号橋梁(旧大岡川橋梁)が現れます。大岡川橋梁は北海道の夕張川橋梁と総武鉄道江戸川橋梁を転用し、3連の100フィート・ポニー形ワーレン・トラス橋として、1928年に旧生糸検査所引き込み線に架設されたものです。この橋は、そのうちの旧夕張川橋梁の橋長を短縮し、1997年に移設したもので、イギリス系トラス橋の遺構として貴重なものです。

汽車道」は運河パークからパリの凱旋門を思わせるナビオス横浜の下を潜り抜け、新港中央広場へと進みます。

横浜赤レンガ倉庫の裏手にプラットホームらしき建築物を見つけました。これは、山下臨港線の旧横浜港駅のプラットホームです。横浜港駅となった1920年に東京駅から初めて汽船連絡列車が乗り入れていました。

続いて山下臨港プロムナードとなった山下臨港線跡を歩きます。最初にわたる新港橋梁は大正3年に製造された日本製です。

銘板に注目すると、確かに大正元年と書いてあります。

山下臨港線の大半は高架橋で、見晴らしのいい遊歩道として整備されました。

象の鼻パークの公園中央部にはガラスで覆われた部分があり、そこにかつて荷役で使われていたトロッコ線路のターンテーブル遺構が残っています。

山下臨港線プロムナードの橋台には当時の姿を描く錦絵が展示されています。

反対側の橋台にも錦絵が。横浜の昔の街がよくわかります。

さて、桜木町駅方面へ折り返していき、

昨年開業したばかりのYOKOHAMA AIR CABINに乗ってみることにしましょう。

運河上を空中散歩しながら景色も楽しめます。

コスモスクエアの観覧車などみなとみらいの街並みが一望できます。これが夜になるともっと明媚な景色になりそうです。

汽車道の人通りもはっきり見えます。

そのほかにも日本丸や、

ランドマークタワーも拝むことができます。

運河パークから約5分で桜木町駅前に着きます。短い区間でしたが、横浜の絶景を存分に味わうことができ、ワクワクしました。

こうして、廃線跡散策にご興味のある方はぜひ来てみては。