今回の旅のスタート地点は上野駅。上野東京ライン開通後はほとんど使われなくなった16・17番線におります。なぜかというと、、、
今年3月に常磐線全線復旧と共に登場したあの仙台行の特急ひたち3号に乗車するため。8時ちょうどのひたち3号は、品川始発ではなく、常磐線特急としては数少ない上野始発なのです。
というわけで、今回は特急ひたち3号に乗車し、仙台まで行って本場の牛タンを食べに行きたいと思います。
7:23、ときわ54号として入線。
車内清掃中。
今回乗車するE657系は、2012年に登場した交直流特急車両です。窓下に紅梅色のラインを配し、偕楽園の梅をイメージしています。
さて、いよいよ乗り込みます。
ここでE657系の車内を紹介します。普通車の座席は、霞ケ浦の大らかなうねりをイメージした模様になっています。
座席上部のランプは、発売状況を確認するためのものです。緑は指定された客が座っているサインで、赤は空席ということです。座席を指定した乗客のいる駅が近づくと、黄色のランプが付きます。
デッキの壁は木目調でできています。
洗面台
トイレは男性用の和式と男女共用の洋式があります。
さて、あゝ上野駅の曲に合わせて仙台に向けて出発です!!
鶯谷付近で地上に出ます。
朝飯は東京名物の深川めしをいただきます。
美味しいです。
北千住を通過し、千代田線(常磐線各駅停車)と合流です。
荒川橋梁を渡ります。
最初の停車駅、柏に到着。
ここから乗ってくる客も結構おられました。
取手を出ると、このように田んぼも見られます。
土浦に到着。
土浦から先は住宅地が途絶え、田舎を走行します。
友部付近で水戸線と合流します。
偕楽園が見えてくるとまもなく水戸に着きます。
茨城県庁所在地、水戸に到着です。
水戸を出て、那珂川を渡ります。
勝田車両センターが見えてきました。ここでは、常磐線を走る交直流型車両(E657系、E531系、E501系など)が停泊しています。
日立製作所が見えてくると、まもなく日立に到着です。日立市は、総合電機メーカー・日立製作所の創業の地として知られています。
泉駅に到着。アクアマリンふくしまの最寄り駅です。
ここから福島臨海鉄道が分岐しています。福島臨海鉄道は、泉と小名浜を結ぶ貨物専用の鉄道会社です。
続いて湯本駅に停車。こちらはスパリゾートハワイアンズの最寄り駅です。
いわき駅に到着します。特急『ひたち』は仙台行を除いてここが終点となり、普通列車も当駅を境に本数が減ります。
四ツ倉を過ぎると一部区間を除き単線になります。130km/hで走行した特急も 速度は抑えられます。
久ノ浜付近では、太平洋に接近します。
富岡駅。竜田~富岡間で東日本大震災の津波による被害が発生し、富岡駅は津波により駅舎が流失した駅です。ここから浪江まで今年3月に復旧した区間に入ります。
富岡~浪江間は避難区域の再編後も福島第一原発事故により帰還困難区域および居住制限区域とされた区間です。
原ノ町駅に到着。当駅から相馬間は比較的被害が少なかった区間です。
新地・坂元駅は津波により崩壊し、新地~浜吉田間は高台に移設されました。
そのうち坂元・山下の2駅は高架駅となって生まれ変わりました。
逢隈~岩沼間で阿武隈川を渡り、
岩沼駅は常磐線の線路名称上の終点。ここから東北本線に入ります。
さて、仙台の市街地に入り、東北新幹線が見えてくると、まもなく終点の仙台駅です。
上野を出て約4時間半で終点・仙台駅に着きました!!
2011年の東日本大震災で常磐線が不通になって、かつて存在した特急『スーパーひたち』の仙台行が廃止されてからは『ひたち 仙台行』が復活するとは何一つ考えられなかったのがこうして復活したのも、まさに朗報だというのは私のみならず鉄道ファンがそう思っていることでしょう。
というわけで、以上ひたち号乗車記でした。