さて、鉄道開業150周年の華々しい年であった2022年も今日で最後になりますね。皆さんはどんな年になったででょうか?私は取材に出向ける回数が前年に比べて大きく増加したと思い、疲れもたくさん出てきたと思います。
では、大みそかは皆さんにとっていかがお過ごしでしょうか?大掃除、忘年会、紅白歌合戦など皆さんも大変忙しく過ごされているのかと思われます。
さて、今年はどんな鉄道の出来事があったでしょうか?今年も当ページで振り返っていこうと思います。なお、今回は掲載できる内容(主に関東地区)のみを写真とともにあげていきます。
1月
まずは1月から。
8日=川越・八高線209系3100番台がラストラン
りんかい線用として製造され、JR東日本に譲渡され注目を集めた209系3100番台がラストランを迎えました。ラストランでは車両の前後部にヘッドマークが付けられ、レアな車両だっただけに感謝の気持ちが伝えられていますね。
2月
11日=京急川崎駅のパタパタ表示器が撤去
京急川崎駅にて関東で唯一残したパタパタ案内表示器が見納めとなり、昭和時代からの名器が姿を消しました。私も引退間際に撮りに行くつもりでしたが、丁度急用が入ってしまい、最後の姿を見届けることは叶いませんでした。それでも、レトロ感ある今見て特殊な表示器には一度見ただけでも記憶に残ると思います。
19日=元西武ニューレッドアローが富山で復活
西武線でニューレッドアローとして活躍していた元10000系が富山地鉄で第二の人生がスタートしました。西武旧レッドアローの5000系も地鉄で頑張っているのですから、新旧のレッドアロー同士が再開したような格好ですね!!
26日=相模線205系500番台が撤退
相模線電化当時から約30年間一線から外れることなく専用車として活躍してきた205系500番台がE131系500番台への統一によりダイヤ改正を待たずに引退となりました。E131系ではワンマン運転に対応しているのですから、相模線も新時代の到来ですね。
3月
6日=東武350系が定期運転終了
『りょうもう』で使われていた1800系を改造し、特急『きりふり』『ゆのさと』などで運行されてきた350系が定期運用から離脱しました。特急用車両としては簡素な造りに見えますが、日光、会津地方への観光客を取り込みました。
11日=ウグイス色の103系が引退
奈良線などに残っていたウグイス色の103系が定期運用を離脱しました。これにより、山手線でも見られた関東でもゆかりのあった塗装が消えることとなってしまいました。
11日=宇都宮エリアの205系600番台が引退
宇都宮・日光線で使われた湘南色の205系600番台が定期運行を終えました。中には原型顔の205系もあり、これにより205系原型Verが姿を消しました。
日光線でのってたのしい列車として人気のあった『いろは』も淘汰され、JR東日本に残す205系は南武支線、鶴見線、仙石線のみとなってしまいました。とうとう205系も時代の終わりを意味することと思います。
去る3月に見納めとなった車両といえば、中でも一番注目度の高かったのが小田急50000形ロマンスカーVSEですね。展望席をはじめ、アーチ状の天井、走る喫茶室同様のシートサービス、連接台車で売りにした大人気の車両だっただけに引退には全国の鉄道ファンが驚きを隠せぬニュースであることは確かでしょう。
11日=EF66 27 が定期運転を離脱
EF66形電気機関車の中で唯一原型を留めたEF66 27号機が定期運転から外れました。晩年はニーナとして人気を集めていましたね。5月に突如発表された引退は貨物鉄としては驚きと悲しみに暮れたことでしょう。
12日=宇都宮エリアにE131系600番台投入
宇都宮線小山~黒磯間、日光線におけるワンマン運転実施に伴い投入されたE131系。この高級感あるデザインは誰が見てもあこがれる存在となっていこうとしておりますね。これによりE131系は3路線目になりましたが、鶴見線に新型車両の噂話が出ており、こちらももしかしたらE131系かもしれませんね。
3月16日に起きた福島県沖地震で東北新幹線H5系+E6系による『やまびこ223号』が脱線し、東北新幹線が一部区間で不通になりました。これにより、『やまびこ 福島行』が一時的に見られました。5月13日から通常ダイヤに戻りましたが、事故当該車両は廃車となるなど勿体ない感じがしましたね。
足湯のある新幹線として話題を集めた『とれいゆ つばさ』が車両の老朽化で引退となりました。予定では3月31日に運行終了するはずでしたが、同月16日に発生した福島県沖地震で東北新幹線が不通となったため同月27日に引退が早まりました。山形に来たらぜひとも乗っておきたかっただけに残念ですが、山形新幹線にはE8系が導入されるのでこちらを楽しみに待っていたいと思います。
3月はほかにも・・・新潟地区115系引退、会津鉄道6050系営業運転終了、JR東海315系・京都地下鉄20系登場、神戸地下鉄2000形・EF67形電気機関車・肥薩線『はやとの風』引退
4月
17日=東京メトロ7000系が引退
副都心線・有楽町線で使用された東京メトロ7000系が引退しました。埼玉の実家に行くとき何度もお世話になった記憶があるので私自身も思い出がありました。引退後、7000系第1編成は新木場車両基地の訓練線に留置されており、千代田線用の6000系と並ぶ撮影会も行われたようです。
30日=伊豆急アロハ電車運行開始
房総地区で活躍した209系が伊豆急に転属・南国風にリニューアルされ、アロハ電車として再スタートを切りました。派手なデザインが注目され、伊豆観光の切り札になりそうです。私も実際に乗ってみると、209系の面影が残っていたので伊豆で地元感が味わえましたね。
4月はほかにも・・・富士急行が富士山麓電気鉄道へ分社化、近鉄観光列車『あをによし』・JR四国キハ185系『伊予灘ものがたり』運転開始
5月
横浜市営地下鉄ブルーラインに4000形が登場。今までは3000形という形式の一種で設計されましたが、外観、内装など大掛かりな改良がなされ、新たに4000形として開発されることとなりました。
14日=都営三田線に6500形デビュー
都営三田線には初期の6300形の置き換えと相鉄直通対応、8両編成化に伴い新型の6500形を登場させました。車内外とも、新しいシステムやデザインが多く、まさに新時代の幕開けですね。
6月
23日=東北新幹線が開業40周年、200系カラーのE2系登場
東北新幹線が開業40周年を迎え、E2系J66編成が200系当初のカラーリングに塗り替えられました。この年は東北新幹線のほか、上越新幹線も開業40周年、秋田新幹線・北陸新幹線が開業25周年、山形新幹線が開業30周年、東北新幹線八戸開業20周年というように、各新幹線がめでたい年となり、JR東日本は『新幹線YEAR』で沸いています。
というわけで、これまで2022年の上半期の鉄道の動きをまとめてみましたが、どれが気に入りましたか?以上のように首都圏のほかに関西圏、中京圏でもいろいろ話題が揃っていたと思います。
さて、次回は下半期の鉄道を振り返っていきたいと思います。お楽しみに!!