本日は大みそかで今年ももうすぐで終わりというわけで、前回は2022年下半期の鉄道のニュースを月別に取り上げてきました。今回は下半期の鉄道ニュースを振り返っていきたいと思います。
7月
1日=HC85系『ひだ』登場
JR東海では特急『ひだ』にHC85系がデビューしました。ハイブリッド方式の気動車というわけで、1両当たりのエンジン数を1台とすることで燃費向上が見込まれて開発された車両です。今後は大阪駅へも顔を出す予定で、『南紀』にも登場する予定です。
7月はほかにも・・・大阪メトロ御堂筋線10A系引退、大阪メトロ中央線30000A系登場
9月
23日=西九州新幹線開業
武雄温泉~長崎間に全長66.0kmという日本一短い新幹線、西九州新幹線が開業しました。車両も水戸岡デザインのN700Sが採用され、列車名も在来線から『かもめ』の名前を引き継いでいます。長崎県民にとっては念願の新幹線開通だっただけに、長崎県が今注目を集めていますね。ほかにも、新幹線開業に合わせて、
特急『リレーかもめ』が誕生し、観光列車『ふたつ星4047』の登場、415系鋼製車の引退、肥前山口駅の江北駅への改称、長崎本線の一部区間電化廃止など、長崎エリアが大改革をしつつあります。
30日=キハ281系『北斗』が定期運転終了
日本の在来線気動車で初めて130km/h運転を実施し、函館・札幌間の輸送に大きく尽力したキハ281系が定期運転を終了し、10月には『スーパー北斗』として引退しました。振り子式車両でもあり、カーブを高速で曲がれるというのも一つの利点でしたね。
10月
1日=只見線が全線運転再開
2011年の新潟・福島豪雨により長期運休となっていた只見線会津川口~只見間が復旧し、これで只見線は全線復旧を果たしました。一時は廃線を危ぶまれていましたが、福島県と沿線市町村が施設と土地を保有し、JR東日本が車両を保有・運行する「上下分離方式」により復活することとなり、沿線も活気があふれていたことでしょう。乗り鉄にとっても大きな朗報といっても過言ではありません。
14日=日本最初の鉄道開業150周年
1872年に新橋~横浜間にて日本で最初の鉄道が開業してから150周年の鉄道界にとって壮大な日になりました。山手線のE235系では1号機関車をイメージした黒いラッピングの車両も走りました。昔、蒸気機関車が主流だった鉄道があれだけ歴史を守ってきたのも、鉄道車両の電車への発展があってこそだと思いますね。
485系『華』はJRに現存する数少ないお座敷列車であり、この引退でジョイフルトレインの終焉を迎えました。
11月
15日=上越新幹線開業40周年、新幹線リレー塗装の185系復活
11月15日、上越新幹線が開業40周年を迎え、これに先立って同月12日にはE2系(200系カラー)による記念列車に接続する団臨『新幹線リレー号』が運行され、充当された185系も『新幹線リレー号』当時のカラーリングになっていました。これは予想だにしなかった復活劇ですね。
国内最後のキハ58系列の生き残りであるキハ28 2346が最後の活躍の場であるいすみ鉄道で定期運行を終了しました。東京からもキハ28を気軽に見に行けるというワンダフルな路線だったのですが、現在はキハ52 125が取り残されて最後の奮闘を続けています。
11月はほかにも・・・筑豊電気鉄道2000形が引退
12月
11日=485系が全廃、『リゾートやまどり』が引退
『リゾートやまどり』の引退により、花形特急車両として人気を馳せた485系が絶滅しました。いよいよ、国鉄時代からの車両も各地で置き換えが進められており、国鉄車両の終幕も着実に近づいております。
12月はほかにも・・・阪急6300系『京トレイン』運転終了
というわけで、鉄道界にとっても激動の2022年でしたが、翌2023年も東急・相鉄直通線の開業や大阪駅の地下ホーム開業、留萌本線一部区間廃止、宇都宮ライトレール開業などが控えており、さらに激動となるはずです。私も2023年の取材に向けての準備も万端です!!というわけで、よいお年を!!!