さて、コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかれない中、いかがお過ごしでしょうか。
そんな中、今月19日に神奈川県海老名市に小田急のロマンスカーミュージアムが開業いたしましたね。本当なら、この週末はロマンスカーミュージアムに惹かれようとするところですが、こちらは事前予約制ということで、今回は整理券配布制の昨年1月に同県横浜市に開業した京急新本社内にある京急ミュージアムへ行こうと思います!!
本社の2階で整理券が配られるまで2時間待たされました。
12時30分、いよいよ入場時間になりました。ジオラマは実際の京急沿線の風景を再現していました(羽田空港や川崎大師、三浦半島など)。
運転シミュレーターは抽選制で、残念ながら抽選に外れてしまいました。
この博物館に保存されているのは、デハ230形は、1930年から1978年まで京急で活躍していた名車です。引退後は、埼玉県川口市の文化施設に保存されましたが、2年間にわたる復元作業を経て当館に保存される経緯になりました。
保存車両の右脇には、実物大の踏切が。
さて、この踏切にある非常ボタンを押してみましょう。
また、ドアスイッチも設置されてました。
実際に押すと、このようにドアが開閉するのです。
ホームに上がると、そこには昭和の懐かしさを物語る風情が待っていました。
このゴミ箱の中には、、、
新聞紙や空き缶、ミカンの皮が捨てられてるのを再現されていました。
京浜蒲田(現・京急蒲田)や京浜安浦(現・県立大学)といった懐かしい駅名板も健在です。
さて、いよいよデハ230形の車内へ潜入!!
車内は温かみある青系のロングシートに木目調の床です。
運転室はこんな感じ。右がブレーキで左がマスコンだったような気がします。。。
運転席のかぶりつきにも座席があり、前面展望も楽しめるようになっていました。
懐かしい中づり広告も見逃せません!!
冷房はかつては扇風機だったのです。それが今も元気に稼働しておりました。
大師電気鉄道(開通後すぐに社名を京浜電気鉄道に改称)は1885年に路面電車として六郷橋~大師間で開業し、日本初となる世界標準軌(1435mm)を採用されました。
これは1905年に品川(八ツ山橋)~神奈川間が開業した当時の路線図です。
1937年の日中戦争時には、小田急・東急・京王などとともに東京急行電鉄に統合されたこともありました。
1948年には東京急行電鉄から分離独立し、資本金1億円をもって現在の京浜急行電鉄として再スタートを切りました。
その後、三浦観光開発、沿線開発の本格化、都営浅草線との乗り入れ開始などが行われます。
平成になってからさらなる飛躍を果たします。京急百貨店開業、釜利谷地区の開発、京急ウィング号の運行開始などが1980年代以降に行われ、
1998年に羽田空港直下に新駅が設置され、現在のような形へと発展していきました。
車体前面のサボは、京急大師線のものを使用していました。
京急の車両展示、情報収集だけでなく、シミュレーターやマイ鉄道工場、バスの情報などもあり、あれこれ充実した施設なのでぜひお越しいただければと思います。