もうすぐ激動の2023年がフィナーレを迎えますね。この年末はちょうど青春18きっぷのシーズンであり、1年を天文学的な行事で締めくくりたいと思い、静岡県の吉原駅まで実に普通列車だけで辿り着きました!!
というわけで、ここからあるローカル線に乗ります。それは…
岳南電車ですね!
岳南電車といえば、辺りに工場地帯が散見され、夜景電車も人気を集めていますが、今回はがくてつ機関車ひろばなどを巡りたいと思います。
硬券のような全線1日フリー乗車券を手に入れ、出発進行〜!!
720円とお得で途中下車も何度かできます。
さて、やってきたのは、ダルマのヘッドマークを掲出した7000形(元京王3000形の中間車を両運転台化したもの)1両編成が入線です。小ぶりな顔に2枚窓で可愛いですね。
反対側の顔には派手なラッピングでもされ、可愛さとかっこよさを両立させたような電車であります。
地元の小学生が製作しただるまの守札があちこちに貼られていました。
車内はこんな感じ。レトロ感たっぷりな内装はローカル線の定番ですね!!
さらに、運転席後方にもロングシートがあり、座りながら前面展望を楽しめる乗り鉄には最高のサービスですね。
さて、吉原駅を出発し、岳電は北へ進路を変えます。
岳南電車といえば工場内をのんびり行くのが特徴ですね。先日乗った鶴見線とイメージが連想しそうな路線です。
岳電から見る車窓には大きく聳える富士山を期待していました!!
快晴で曇り一つない富士山らしい絶景を堪能できました。
ただ、完全に工場地帯になっているわけでなく、パチンコ屋やラウンドワンなども時たまに見えます。
ジヤトコ前を出ると今度は東へカーブします。岳電はカープも多い路線の一つです。
本吉原駅で2両編成の8000形と行き違い。
というわけで、岳南富士岡駅にて途中下車。
富士山ビュースポットの標識に立ってみると…
岳電で活躍した機関車に挟まれる形で富士山がはっきり見えます。
この駅は岳電の車庫があり、
岳南電車で過ごした電気機関車などが静態保存されたがくてつ機関車ひろばがあります。
こちらはED501。1928年製造で上田交通、名鉄三河線で活躍し、名鉄では最高出力を誇る機関車として活躍しました。
2012年までは比奈駅の貨物入替機関車として重宝されました。ED501と同型の凸型機関車の中で最後の一両でもあります。
右がED402で左がED403。松本電気鉄道(現・アルピコ交通)が東京電力の梓川ダム建設の資材輸送用機関車として製造。2012年まで40年間ハワム、コンテナ貨物輸送による富士市内工場の製品などを大量輸送するための電気機関車でした。日本車両が地方私鉄に向け製造した唯一の電気機関車です。
ED291。1926年に製造された当社最古の機関車。当初は1500Vに対応していましたが、岳南鉄道譲渡時に600Vに降圧改造、1969年に岳南鉄道の1500V昇圧で再度昇圧改造を行った珍しい機関車です。
さらに、ED291とED403が連結していました。
昭和の電気機関車を知るおじさん世代にとっておきの展示施設であり、子供にも楽しめる場所です。岳南電車に来たなら行かなくては損するので、一度訪れてはいかがでしょうか?