さて、2019年の鉄道を振り返る~前編~では、路線・総合編として取り上げてきましたが、今回は後編として車両・列車を振り返ることに致します。
まずは中央本線系統の特急列車から。中央線特急列車の再編が行われ、『スーパーあずさ』の列車名が廃止されたうえに新たに富士急行線直通の『富士回遊』がデビュー。これにより、中央線を走る特急列車は『あずさ』『かいじ』『富士回遊』の3系統になりました。車両もE353系に統一され、E257系0番台は定期運用から外れました。
西武鉄道では、ニューレッドアローに代わる特急列車として001系Laviewが登場。銀無垢の車体や大きな窓でこれまでにないデザインが注目されました。今後、池袋線系統の特急『ちちぶ』『むさし』はすべてLaviewに置き換わる予定です。
JR東日本の新幹線では、試験用の新幹線車両E956形『ALFA-X』が開発されました。時速360キロでの営業運転実現に向けた車両で、E5系よりも先頭部の鼻が長くなっているのが特徴です。現在、E5系に代わる次世代車両の開発に向けて東北新幹線にて深夜に走行試験が進められています。
東京メトロでは丸ノ内線に2000系が登場。真っ赤な車体に丸ノ内線伝統のサインウェーブを描いており、従来車両の面影が見られます。
京成電鉄では成田スカイアクセス線用に3100形がデビュー、
つい最近には、同じ顔つきの新京成80000形もデビューしました。
他にもJR四国の振り子式特急型気動車2700系やJR直通用の相鉄12000系、JR東日本新潟地区の電気式気動車GV-E400系、名鉄9500系など、ニューフェイスがたくさん出てきました。
そんな中で惜しまれながら引退したベテラン車両も多くみられました。
その一つが、大阪環状線201系。同線では103系と共に国鉄時代に製造されたオレンジ一色の車両がたくさん活躍していましたが、後継の323系の導入により数を徐々に減らしていき、6月にラストランが行われて引退となりました。
続いて、だるまの愛称で親しまれた京急800形。
さらには特急『あさま』などで活躍していた189系も引退、これにより国鉄型特急車両による定期運用は、185系『踊り子』と381系『やくも』のみとなってしまいました。
東海道新幹線では、700系新幹線が定期運行を終了、現在では臨時『のぞみ』で活躍する程度となりました。その運用も2020年3月にすべて終え、東海道新幹線からは完全に撤退する予定です。
鉄道各社では、これまで着席サービスの拡大に努めていたところですが、この傾向は2019年も続きました。
JR西日本の新快速にはAシートが、京急では土休日の一部快特にウィングシートが導入されました。
このように2019年は鉄道業界でもいろいろなニュースが飛び交ってきたわけですが、個人的にはどの出来事が気に入ったでしょうか。
さて、来年は東京五輪で盛り上がるオリンピックイヤー。それに伴い、日本中が沸くに沸く年になりそうです。来年も幸せな年が待っているといいですね。
というわけで、これにて2019年の記事更新は終了となります。
では、来年も良いお年をお迎えください。