下館駅付近でSLを撮影を済ませたら、
改札を抜け、水戸線の2番線ホームをずっと小山方向に歩くと、真岡鐵道の乗り場があります。
そこには、もう既にモオカ14形気動車が停車しておりました。
真岡鐵道は旧国鉄真岡線で1988年に第三セクターの真岡鐵道に転換されました。
DE10も側線に留置。これは堪らないですわ。
下館駅の駅名標。次の駅は下館二高前という駅名ですが、二高前に略していますね。
今回使う乗車券はときわ路パス。取手から常総線で来る場合、真岡鐵道は栃木県に跨る路線ですが、真岡鐵道も全線乗れるのでこちらが大変お得です。
下館を発車し、いよいよ真岡鐵道の小旅が始まります。
しばし平野を走行します。
住宅もかなり密集しています。
真岡鐵道の普通列車に使われる車両は、左側が運転席になっている分、右側では前面展望を楽しめるようになっています。
こりゃ運転手気分だわ。
真岡鐵道は益子を過ぎたあたりまで国道294号線とほぼ並走します。
久下田駅から栃木県に入ります。
SLをモチーフにした駅舎が見えると、真岡駅到着です。
しかし、この駅舎は迫力ありますねー。
駅構内には国鉄キハ20形や、
少し特殊な塗装をしたDE10形1014号機が静態保存されています。
真岡駅に降りたら必ず行っておかなければならない施設、それがSLキューロク館です。
入館すると、9600形蒸気機関車がドカンと置かれているではないか。
この9600形49671は北海道型切詰除煙版や右運転台の特徴を持っています。
後方に繋がっている客車はスハフ44形客車です。
スハフ44 25は、1954年に北海道向けに製造された三等緩急車です。急行ニセコの客車として活躍していました。
車内にも入れるそうなので、見てみましょう!!
客車内は温もりのある内装になっていますね。これなら、雪国を走るにちょうど良いですね。
当時は栓抜きや吸い殻入れも必須だったのです。
北国では寒気対策としてこのように二重窓になるんですね。
屋外もご紹介しましょう。ヨ8000は旧国鉄の車掌車としては最も設計が新しく、外形凸形と呼ばれるこれまでの車掌車に見られなかった斬新なデザインで、車掌車としては初めてトイレも設置されました。
ト1形は積載重量10トンの小型無蓋貨物車です。
蒲原鉄道ワ11形は積載重量10トンの小型有蓋貨物車です。地方私鉄向けとして躯体以外はすべて木材です。
ワフ15形は列車にブレーキをかけるための装置が取り付けられた車両で、貨物を積載する車両に車掌や制動手が乗り込む場所が取り付けられてあります。緩急車のうち最も古いものの1両だそうです。
D51 146号機は、1938年生まれで北海道の機関区で活躍しました。日本の代表的な機関車で、デゴイチとして親しまれたD51。この146号機は踏段改造が施された北海道形ですが、運転台の密閉化は行われませんでした。また、風雪時の視界を確保するために旋回窓が取り付けられています。
こうして、昭和に日本各地で活躍した機関車たちが一斉に見られたのも幸せな時間でしたね。D51は自走可能だそうですが、その姿もぜひ見てみたいですね。
真岡駅は駅そのものが博物館のような構造というほどかつての名車が揃い踏みなので、ぜひSLでお越しになってみては。