さて、多くの鉄道会社が来月18日にダイヤ改正を控えておりますが、そんな中で消えゆく列車が全国にあちこち見られると思います。
というわけで、今月からダイヤ改正当日まで葬式鉄フィールドワークというシリーズをお届けしたいと思います。葬式鉄というのは、消滅寸前の列車をカメラに収めようとたくさんの鉄道ファンが集まることを言い、このシリーズではまさに引退を控えた名車両や列車名、路線、駅名などをピックアップしていきます。
第2回は上越新幹線E2系『とき』です。E2系は東北新幹線では活発的に走り続けていますが、上越新幹線では数を減らしており、この3月のダイヤ改正で上越から姿を消すことになりました。
これにより、上越新幹線ではE7系に統一され、速度向上による所要時間の短縮が期待できます。
というわけで、上越新幹線としてのE2系最後の雄姿を見ようと、東京駅へ。
16:40発『とき333号』がE2系10両編成での運転です。途中、熊谷と本庄早稲田のみ通過します。
20・21番線は主に上越・北陸新幹線が使用し、行き交う車両もE7系もしくはW7系ばかりです。かつて、200系、E1系、E2系、E4系などがたくさん見られた昔から時は過ぎ、車両はE7系・W7系に統一されていき、時代が大きく変化したかに見えます。
そして、新潟からの『とき326号』が入線します。
行先表示器はフルカラーでした。その後、車内清掃をしてから『とき333号』新潟行となります。
リンゴっぽいロゴマークと『とき』の行き先表示器を絡めて撮影してみました。
多くの乗客を乗せ、いよいよ発車時刻を迎えます。
こうして『とき333号』は去って行ったのですが、
続く『とき335号』もE2系による運転なのです。午前中に確認したところによると、200系リバイバルカラーのJ66編成が上越新幹線にて運用されているとの情報が入っていたので、もしかしたら200系カラーが来ることを期待してしまいます。
しかし、こちらもオリジナルカラーのE2系でした。回送列車として入線です。
ただし、こちらは3色LEDでした。3色LEDによる『とき』表記も見られなくなります。
このタイプの行先表示器は自分も気に入っていたので、減っていくのも寂しいものがありますね。
写真にはないのですが、実は隣の22番線ホームにはE2系『やまびこ』が停車していたのです。このE2系の並びもおそらくもうすぐで見られなくなるのでラッキーでしたね。
17:08、『とき335号』が新潟に向けて発車していきました。
E2系撤退後はますます便利になる上越新幹線ですが、E2系は東北新幹線からも引退が近づいているので、E2系自体が見られるチャンスもさらに減っていくと思われるため、注目ですね。