さて、伊豆急アロハ電車で伊豆半島を南下しながら旅していた我々は伊豆高原駅にて下車。
その後、東海バスに乗って大室山を目指します。東海バスもICカードが使えるので便利です。
大室山は終点シャボテン公園バス停からすぐです。この大室山は標高580mの伊豆単成火山群のなかでは最大の火山の一つです。噴火活動は約4000年前の縄文時代に後期初頭とみられ、流れだした溶岩で城ヶ崎海岸ができました。円錐型の美しい姿は沖合を通る船から絶好の目標となり、願い事を聞いてくださる優しい神の山として慕われてきました。
大室山の山頂へは大きな鳥居を抜けて、リフトに乗車します。
頂上へ向かう前に、伊東港鮮魚「魚将」さんによる地魚フライ丼をいただきます。やはり、本場の地魚は最高のお味です。
さて、いよいよリフトに乗車しましょう!!
山頂駅に到着しました。真ん中にある火口ではアーチェリー体験ができるそうですが、今回はお鉢巡りのみを楽しみたいと思います。
火口は遊歩道になっており、360度の絶景を楽しめるはずですが、、、
ご覧のように雲にかかり、絶景は楽しめそうにありませんね。
山麓付近だけは何とか見える程度です。
本来であれば、このように眺望できたようです。伊豆諸島まで見えればなぁ~。
しばらく歩いていると、お地蔵さまが。これは八ヶ岳地蔵尊といい、海上安全、海難防除、大漁祈願のため漁師の人たちによって建てられました。
鷹羽狩行句碑もあります。「伊豆は日のしたたるところ花蜜柑」と。
さらに高度を上げます。坂道を登っていくにつれ、息が切れてきます。
お疲れ様です。ここが大室山で一番標高の高い地点だそうです。ここで一息つきながらパノラマを楽しみたかったのですが、雲に囲まれていてじっくり眺めることができずに仕方がありません。
ここにもお地蔵さんが建てられています。この五智如来は今から約300年の昔、相州岩村(神奈川県足柄下郡)の地頭朝倉清兵衛さんの娘さんが9歳で身ごもり、その安産を大室山浅間神社に祈願したところ無事安産したのでお礼に安置したものです。
山頂が過ぎてからは下り坂の傾向でしたが、最後は上り坂になります。
さて、大室山の遊歩道を一周してきました。お鉢巡りでは、約20分程度で一周することができます。
本来であれば、相模灘や伊豆七島、さらに富士山、房総半島まで見渡せるはずです。また今度来たときは一面大パノラマが広がっていて欲しいですね。
その後、伊豆高原の湯で体を癒します。緑豊かな自然林の中に野天風呂が点在し、ちょっとした秘湯気分が楽しめて、心地よかったです。
さて、伊豆高原駅に戻り、今度は特急『踊り子』号に乗車します。『踊り子』号といえば、少し時代を遡れば
国鉄形の185系が走っていましたが、2021年3月に定期運転終了し、
現在活躍するのは、中央本線で使用されていたE257系です。個人的にはE257系でも十分に乗り鉄の醍醐味を味わえると思います。
座席は0番台から一新され、ブルー系に統一されたものとなっています。
荷物棚までブルー系となっており、客室内の雰囲気は一体化しています。
さらに、座席上に指定席発売状況確認ランプや、
窓側には電源コンセントまで追加されました。これで、乗車時間を有意義に過ごせます。
伊豆高原駅を過ぎた辺りから再び海景色と出会います。
熱川の温泉街が見えてくると、伊豆熱川駅に停車します。
ここで、黒船電車によるリゾート21と行き違いをします。
片瀬白田駅を出てからが、伊豆急行線のハイライト区間になります。
まもなくして、稲取温泉街が見えてきます。
というわけで、伊豆稲取駅にて下車します。
階段を下ると、そこには雛のつるしが飾られていました。「雛のつるし飾りまつり」は稲取の春の風物詩でもあります。
伊豆東海岸に添った安山岩を主とした石丁場跡は、江戸時代初期の慶長・元和・寛永のころ、江戸城大修築の際、助役大名や石商人等によって採石された跡です。
稲取駅からは各宿泊施設への送迎バスが発着しています。
というわけで、今夜は稲取東海ホテル湯苑にお世話になろうと思います。今夜の夕飯は伊豆料理の定番である金目鯛です!!
客室の目の前には海が広がります。これも旅行の想い出になりそうですね。というわけで、おやすみなさい!!